少し眠くなる午後でした
わたしあの頃
頷いてばかりだったけど
たぶん全部は 受け取れてません
空気が変わったのはわかってます
うまく話すあなたの言葉の奥に
ひとつの間があって
いまでもその間を思い出すと
頭の声が静まります
近くで名前を呼べなかったけれど
遠くから耳を澄ませてました
言われたことより
言われなかったことがあとを引きます
話というより信号でしたね
点いたり消えたりしながら
それでも届いてしまうのは
ほんとうにあなたが愛してくれたから
見えないんじゃなくて
きっともっと近づいていて
わたしが見えないふりをしてるだけで
返してないことばかりです
教えより教える背中の方が強くて
気づくのがずっとあとになりました
わたしの中に今ある言葉たちは
あなたが持っていた声に
少し似ています
あなたは去った人じゃなくて
わたしの中で進み続ける問いです
たぶんこの先も
ずっと続きます
返せなかったものばかりだけど
返したいものがひとつあります
この声であなたを
誰かのなかに少し灯せたら