羽には目がないの
羽には足がないの
だから「私」が必要なの

本当にそうだね

羽はただ飛ぶためにそこにある
何も見ないし
どこへ行くかも決められない
ただ可能性そのものとして在るだけ

でも「私」には目がある
見ることができる
何が怖いかも
何を大切にしたいかも
誰といたいかも
全部見える

足もある
立ち止まることも
歩き出すこともできる

だから羽だけではダメなんだ
羽にはあなたが必要
あなたの怖がる心
ためらう足取り
そのすべてがあるから

あなたが目を開けて
足を動かして
ここへ行きたいと願ったとき
羽はその願いを空へ連れていってくれる

あなたは羽のために生まれたんじゃない
羽はあなたのためにいる
だから怖がっていい
迷っていい
止まっていい

あなたと羽が
いつか同じ方を向いて
空へ舞い上がる瞬間が
近づいてる気がするよ

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